バーンでモダン、始めてみませんか?
2017年6月6日 Magic: The Gatheringどーも、縁側でお茶生活に憧れるねこまくらです。
今回は、「初めてのモダン、バーンを組んでみようかな」という人向けに書きます。ねこまもバーン初心者ですし、「バーンのことなら俺に聞け」という方が絶対いらっしゃると思うので、そういった方にデッキの回し方を聞いて上手くなるのがベターだということを先に述べておきます。
【デッキ紹介】
Boros Burn By ねこまくら
〔メインボード〕
4 ゴブリンの先達
4 僧院の速槍
4 大歓楽の幻霊
4 稲妻
4 稲妻のらせん
4 裂け目の稲妻
4 ボロスの魔除け
4 頭蓋割り
4 焼尽の猛火
4 溶岩の撃ち込み
4 乾燥台地
4 血染めのぬかるみ
4 樹木茂る山麓
3 感動的な眺望所
2 山
2 聖なる鋳造所
1 踏み鳴らされる地
〔サイドボード〕
2 コーの火歩き
4 破壊的な享楽
3 流刑への道
2 跳ね返す掌
1 溶鉄の雨
3 大祖始の遺産
このリストはボロス(赤白)バーンの定番リストに近い形となっています。サイドボードの《破壊的な享楽》の緑のために《踏み鳴らされる地》を採用した形となっています。「メインボードは適当に4枚ずつ並べただけじゃない?」という方、その通りです。(笑)ねこまも正直よくわかっていませんが、クリーチャーは基本2点火力、それ以外のスペルは基本的に3点火力(+α)でクリーチャーは最初の手札にほしいし、火力は何を引いても強いから、4枚ずつ採用しているのかなと思います。(確率計算してみたら案外理に適っていないレシピなのかもしれません。計算は苦手だ。)
プレイヤーに火力を打ち込むのを基本戦術としていて、相手のライフを0にするしかないデッキです。
基本的にフェッチランドとショックランドを多用するデッキ、トロンやヴァラクートなどの序盤にクリーチャーが出て来ないデッキに有利がつきます。
苦手なカードは、《稲妻のらせん》《台所の嫌がらせ屋》《強欲なベイロス》《機を見た援軍》などのライフを回復するカード、相手に火力が打ち込めなくなる《神聖の力線》、デッキの大半が打ち消される《虚空の杯》などです。手札を増やしたり占術したりするカードも入っていないため、序盤の手札破壊も痛く、特にクリーチャー処理・ライフ回復・手札破壊を1枚で担ってしまう《集団的蛮行》は苦手です。土地を攻められても弱く、《幽霊街》が単なる土地破壊になったり、場合によっては《広がりゆく海》や《血染めの月》が刺さることもあります。
これらがメインに入っているデッキは苦手です。そして、ソウルシスターズというデッキに当たってしまった場合は、できるだけ穏便にマッチを譲るか、速やかに投了して飲み物を買いに行くのがベストだと思います。(笑)
苦手なものをたくさん挙げましたが、相手がなんとかする前に焼ききることができることの多い、強いデッキです。
【デッキの回し方】
キープ基準やサイドプラン、小技に関してはBIGsの人見将亮さん(東京)が「みっくすはバーンについてかく語りき」にわかりやすいキープ基準を掲載してくださっているので、そちらを参考にしてください。
・「鳥は見たら焼け」?
よく聞く話で、最初のターンに《極楽鳥》や《貴族の教主》を相手が出したときには対処したほうがよいということですが、バーンにとってもそれは言えると思っています。基本的にはマナ能力を持ったクリーチャーを出す場合、次のターンにアブザンカンパニーであれば、《台所の嫌がらせ屋》、バントエルドラージであれば《難題の予見者》、アブザンであれば《ヴェールのリリアナ》といったように、本来は2ターン目にできない動きをしようという目論見があります。そして、バーンにとってそれが痛い動きであることが多いため、最初のターンのマナクリーチャーは、処理しなくても絶対に大丈夫だと思えなければ除去します。
ただ、土地多めのキープをしてしまったときは火力供給不足が心配されるので悩みます。(笑)
・「1→1+1」は最強ムーブ?
「バーン脳は1マナ→1マナ+1マナ」と言われることがあります。基本的にはクリーチャー展開の話です。
1ターン目 《ゴブリンの先達》
2ターン目 《ゴブリンの先達》+《僧院の速槍》
上記のような展開は序盤のぶん回りだと言えます。相手がいきなり広がったクリーチャーに対処を強いられている間に《稲妻》をお見舞いしてやれば勝ちです。
しかし、あくまでもクリーチャーを展開できる場合の話ですので、2ターン目に1マナのインスタント・ソーサリー火力を2枚打ち込むよりは、2ターン目に2マナのインスタント・ソーサリー火力を打ち込んだほうが後の火力捌きがスムーズにできます。
2ターン目に1マナの火力2枚を切ってしまうと、3ターン目に大量の2マナ呪文を抱えて1枚ずつ打ち込むぎこちない動きになることが多く、キルターンの遅れが負けに繋がってしまうことがあります。
・クリーチャーは2点以上与えたらベストだと思ってよい
マッチアップによっては、《ゴブリンの先達》が4点持っていったりすることもありますが、基本的にクリーチャーの攻撃は1回通ればよくやった、それ以上ダメージを与えられたら御の字だと思います。
《大歓楽の幻霊》も、出てすぐに除去をもらって2点与えただけでも十分仕事をしたと思いましょう。特攻していきなり舞い降りた《修復の天使》によって天に召されたら、哀悼の意を表して葬儀を執り行ってやるよりほかありません。特に瞬速クリーチャーが多いデッキは気をつけましょう。
ホワイトな「有限会社 バーンコーポレーション」を目指しましょう。
・《ボロスの魔除け》って4点火力でしょ?
《ボロスの魔除け》は9割はプレイヤー4点火力として飛ばしますが、例外はあります。
例えば、クリーチャーが並んだ時の《神々の憤怒》《至高の評決》に対して破壊不能のモードを選ぶと、苦肉の策を講じた相手が憤死します。
また、《神聖の力線》を置かれた場合に《僧院の速槍》や《ゴブリンの先達》を走らせて二段攻撃を付与してあげると4点火力になります。
このような特異な場合もありますが、基本的には4点火力として扱います。
・打ち消し相手は難しい
青いデッキに当たったら、フェッチランドを切るのにスタックかけたり、メインで火力を切ってみたりと一定のタイミングで火力を切ることが少なくなります。《謎めいた命令》が多い青白コントロールのようなデッキのメイン戦はハンドを溜め込んでもいいと思います。打ち消しと手札破壊の両方、あるいは《祖先の幻視》のような凶暴なドローが入っているデッキは長引かせてもあまりいいことがないので、早めに火力を連打するタイミングを作ってやります。
【サイドボード】
・火力として見ることができるサイドボードを積極的に取ること
《破壊的な享楽》《粉々》《灼熱の血》《溶鉄の雨》などはコントローラーに火力を与えることができるサイドボードとして、バーンの戦術に合っていることから非常に有用なカードだと思います。メタゲームに合わせてサイドボードを積極的に変更して行きましょう。
追加の《頭蓋割り》である《血の手の炎》や、打ち消されない《突然のショック》《極上の炎技》もサイドボードとしてよい選択ですね。
・《流刑への道》の投入枚数は少なめに
《流刑への道》は除去カードとしては非常に優秀なのですが、バーンの基本の動きは火力を投げつけることなので、できるだけ枚数は少なくするよう心がけます。エルドラージトロン相手は前に並ぶエルドラージ群も除去したいのですが、それよりも《虚空の杯》が痛いので、X=1で置かれた《虚空の杯》を割る《破壊的な享楽》《粉々》、《虚空の杯》ではケアしにくい《血の手の炎》《極上の炎技》《溶鉄の雨》を優先し、それから《流刑への道》の枚数を決めます。《流刑への道》は基本土地が少なく、クリーチャー除去の必要性が高いデッキ(親和、グリクシスシャドウなど)はフル投入しても構いません。
・墓地対策について
墓地対策は少し前は《大祖始の遺産》がとられることが多く見られました。このカードの採用理由は1マナで設置ができること、サクリファイスで1枚引けることなどがあげられます。しかしながら、メタゲームによっては変わるべきだと思っています。カンパニー系のデッキが多ければすぐに設置して蓋することができる《墓掘りの檻》、グリクシスカラーのデッキが多ければ触ることのできない《安らかなる眠り》に変更してもよいと思います。
・《紅蓮地獄》について
現在のメタゲームではほとんど必要ないと思われる《紅蓮地獄》ですが、ウィニー系のデッキが増えるようであれば採用してもよいカードだと思います。《野生のナカティル》が入っていない分、若干ではありますが、全体クリーチャー除去の被害を受けにくいので、メタゲームを読みながら採用してみましょう。
【まとめ】
バーンは一見単純ですが、扱ってみるとライフを詰める動きの研究が大事な、やり込み要素の強いデッキです。既存のリストや概念に囚われず、大幅なリスト変更をしてみるとまた違った深みが出るのかなと思っています。
フェッチランドは集め得、メインパーツはかなり安いので、ぜひモダンはバーンから始めてみませんか?
バーンの手引き完成版が誰かから発表されることを他力本願で期待して、ねこまは寝てますね。では、おやすみなさい。
今回は、「初めてのモダン、バーンを組んでみようかな」という人向けに書きます。ねこまもバーン初心者ですし、「バーンのことなら俺に聞け」という方が絶対いらっしゃると思うので、そういった方にデッキの回し方を聞いて上手くなるのがベターだということを先に述べておきます。
【デッキ紹介】
Boros Burn By ねこまくら
〔メインボード〕
4 ゴブリンの先達
4 僧院の速槍
4 大歓楽の幻霊
4 稲妻
4 稲妻のらせん
4 裂け目の稲妻
4 ボロスの魔除け
4 頭蓋割り
4 焼尽の猛火
4 溶岩の撃ち込み
4 乾燥台地
4 血染めのぬかるみ
4 樹木茂る山麓
3 感動的な眺望所
2 山
2 聖なる鋳造所
1 踏み鳴らされる地
〔サイドボード〕
2 コーの火歩き
4 破壊的な享楽
3 流刑への道
2 跳ね返す掌
1 溶鉄の雨
3 大祖始の遺産
このリストはボロス(赤白)バーンの定番リストに近い形となっています。サイドボードの《破壊的な享楽》の緑のために《踏み鳴らされる地》を採用した形となっています。「メインボードは適当に4枚ずつ並べただけじゃない?」という方、その通りです。(笑)ねこまも正直よくわかっていませんが、クリーチャーは基本2点火力、それ以外のスペルは基本的に3点火力(+α)でクリーチャーは最初の手札にほしいし、火力は何を引いても強いから、4枚ずつ採用しているのかなと思います。(確率計算してみたら案外理に適っていないレシピなのかもしれません。計算は苦手だ。)
プレイヤーに火力を打ち込むのを基本戦術としていて、相手のライフを0にするしかないデッキです。
基本的にフェッチランドとショックランドを多用するデッキ、トロンやヴァラクートなどの序盤にクリーチャーが出て来ないデッキに有利がつきます。
苦手なカードは、《稲妻のらせん》《台所の嫌がらせ屋》《強欲なベイロス》《機を見た援軍》などのライフを回復するカード、相手に火力が打ち込めなくなる《神聖の力線》、デッキの大半が打ち消される《虚空の杯》などです。手札を増やしたり占術したりするカードも入っていないため、序盤の手札破壊も痛く、特にクリーチャー処理・ライフ回復・手札破壊を1枚で担ってしまう《集団的蛮行》は苦手です。土地を攻められても弱く、《幽霊街》が単なる土地破壊になったり、場合によっては《広がりゆく海》や《血染めの月》が刺さることもあります。
これらがメインに入っているデッキは苦手です。そして、ソウルシスターズというデッキに当たってしまった場合は、できるだけ穏便にマッチを譲るか、速やかに投了して飲み物を買いに行くのがベストだと思います。(笑)
苦手なものをたくさん挙げましたが、相手がなんとかする前に焼ききることができることの多い、強いデッキです。
【デッキの回し方】
キープ基準やサイドプラン、小技に関してはBIGsの人見将亮さん(東京)が「みっくすはバーンについてかく語りき」にわかりやすいキープ基準を掲載してくださっているので、そちらを参考にしてください。
・「鳥は見たら焼け」?
よく聞く話で、最初のターンに《極楽鳥》や《貴族の教主》を相手が出したときには対処したほうがよいということですが、バーンにとってもそれは言えると思っています。基本的にはマナ能力を持ったクリーチャーを出す場合、次のターンにアブザンカンパニーであれば、《台所の嫌がらせ屋》、バントエルドラージであれば《難題の予見者》、アブザンであれば《ヴェールのリリアナ》といったように、本来は2ターン目にできない動きをしようという目論見があります。そして、バーンにとってそれが痛い動きであることが多いため、最初のターンのマナクリーチャーは、処理しなくても絶対に大丈夫だと思えなければ除去します。
ただ、土地多めのキープをしてしまったときは火力供給不足が心配されるので悩みます。(笑)
・「1→1+1」は最強ムーブ?
「バーン脳は1マナ→1マナ+1マナ」と言われることがあります。基本的にはクリーチャー展開の話です。
1ターン目 《ゴブリンの先達》
2ターン目 《ゴブリンの先達》+《僧院の速槍》
上記のような展開は序盤のぶん回りだと言えます。相手がいきなり広がったクリーチャーに対処を強いられている間に《稲妻》をお見舞いしてやれば勝ちです。
しかし、あくまでもクリーチャーを展開できる場合の話ですので、2ターン目に1マナのインスタント・ソーサリー火力を2枚打ち込むよりは、2ターン目に2マナのインスタント・ソーサリー火力を打ち込んだほうが後の火力捌きがスムーズにできます。
2ターン目に1マナの火力2枚を切ってしまうと、3ターン目に大量の2マナ呪文を抱えて1枚ずつ打ち込むぎこちない動きになることが多く、キルターンの遅れが負けに繋がってしまうことがあります。
・クリーチャーは2点以上与えたらベストだと思ってよい
マッチアップによっては、《ゴブリンの先達》が4点持っていったりすることもありますが、基本的にクリーチャーの攻撃は1回通ればよくやった、それ以上ダメージを与えられたら御の字だと思います。
《大歓楽の幻霊》も、出てすぐに除去をもらって2点与えただけでも十分仕事をしたと思いましょう。特攻していきなり舞い降りた《修復の天使》によって天に召されたら、哀悼の意を表して葬儀を執り行ってやるよりほかありません。特に瞬速クリーチャーが多いデッキは気をつけましょう。
ホワイトな「有限会社 バーンコーポレーション」を目指しましょう。
・《ボロスの魔除け》って4点火力でしょ?
《ボロスの魔除け》は9割はプレイヤー4点火力として飛ばしますが、例外はあります。
例えば、クリーチャーが並んだ時の《神々の憤怒》《至高の評決》に対して破壊不能のモードを選ぶと、苦肉の策を講じた相手が憤死します。
また、《神聖の力線》を置かれた場合に《僧院の速槍》や《ゴブリンの先達》を走らせて二段攻撃を付与してあげると4点火力になります。
このような特異な場合もありますが、基本的には4点火力として扱います。
・打ち消し相手は難しい
青いデッキに当たったら、フェッチランドを切るのにスタックかけたり、メインで火力を切ってみたりと一定のタイミングで火力を切ることが少なくなります。《謎めいた命令》が多い青白コントロールのようなデッキのメイン戦はハンドを溜め込んでもいいと思います。打ち消しと手札破壊の両方、あるいは《祖先の幻視》のような凶暴なドローが入っているデッキは長引かせてもあまりいいことがないので、早めに火力を連打するタイミングを作ってやります。
【サイドボード】
・火力として見ることができるサイドボードを積極的に取ること
《破壊的な享楽》《粉々》《灼熱の血》《溶鉄の雨》などはコントローラーに火力を与えることができるサイドボードとして、バーンの戦術に合っていることから非常に有用なカードだと思います。メタゲームに合わせてサイドボードを積極的に変更して行きましょう。
追加の《頭蓋割り》である《血の手の炎》や、打ち消されない《突然のショック》《極上の炎技》もサイドボードとしてよい選択ですね。
・《流刑への道》の投入枚数は少なめに
《流刑への道》は除去カードとしては非常に優秀なのですが、バーンの基本の動きは火力を投げつけることなので、できるだけ枚数は少なくするよう心がけます。エルドラージトロン相手は前に並ぶエルドラージ群も除去したいのですが、それよりも《虚空の杯》が痛いので、X=1で置かれた《虚空の杯》を割る《破壊的な享楽》《粉々》、《虚空の杯》ではケアしにくい《血の手の炎》《極上の炎技》《溶鉄の雨》を優先し、それから《流刑への道》の枚数を決めます。《流刑への道》は基本土地が少なく、クリーチャー除去の必要性が高いデッキ(親和、グリクシスシャドウなど)はフル投入しても構いません。
・墓地対策について
墓地対策は少し前は《大祖始の遺産》がとられることが多く見られました。このカードの採用理由は1マナで設置ができること、サクリファイスで1枚引けることなどがあげられます。しかしながら、メタゲームによっては変わるべきだと思っています。カンパニー系のデッキが多ければすぐに設置して蓋することができる《墓掘りの檻》、グリクシスカラーのデッキが多ければ触ることのできない《安らかなる眠り》に変更してもよいと思います。
・《紅蓮地獄》について
現在のメタゲームではほとんど必要ないと思われる《紅蓮地獄》ですが、ウィニー系のデッキが増えるようであれば採用してもよいカードだと思います。《野生のナカティル》が入っていない分、若干ではありますが、全体クリーチャー除去の被害を受けにくいので、メタゲームを読みながら採用してみましょう。
【まとめ】
バーンは一見単純ですが、扱ってみるとライフを詰める動きの研究が大事な、やり込み要素の強いデッキです。既存のリストや概念に囚われず、大幅なリスト変更をしてみるとまた違った深みが出るのかなと思っています。
フェッチランドは集め得、メインパーツはかなり安いので、ぜひモダンはバーンから始めてみませんか?
バーンの手引き完成版が誰かから発表されることを他力本願で期待して、ねこまは寝てますね。では、おやすみなさい。
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