どーも、オジュタイコントロール使いの印象が薄れつつあるねこまくらです。かなしい。



 今回は、トリコトラフトについて。某伝説のコラムと異なり、あくまでも素人の目線なので参考程度に。

Tricolor Traft by ねこまくら

クリーチャー (12)
3 聖トラフトの霊
4 瞬唱の魔道士
4 呪文捕らえ
1 ヴェンディリオン三人衆

インスタント (21)
4 稲妻
4 流刑への道
2 呪文嵌め
3 稲妻のらせん
3 論理の結び目
2 電解
3 謎めいた命令

ソーサリー (4)
4 血清の幻視

土地 (23)
4 天界の列柱
4 溢れかえる岸辺
4 沸騰する小湖
2 神聖なる泉
2 蒸気孔
1 聖なる鋳造所
1 硫黄の滝
3 島
1 平地
1 山

サイドボード (15)
1 ヴェンディリオン三人衆
2 軽蔑的な一撃
2 払拭
1 否認
1 天界の粛清
2 石のような静寂
1 イゼットの静電術師
1 至高の評決
1 摩耗 + 損耗
2 大祖始の遺産
1 仕組まれた爆薬


【トリコトラフトとは】

・《聖トラフトの霊》を採用したテンポ重視のコントロールデッキ。GP神戸でTop8に入賞した玉田遼一さんのジェスカイコントロールを皮切りに多くのプレイヤーが調整した結果、ISD~RTRブロックスタンダード期に活躍したトリコトラフトがモダンにて復権。

・フィニッシャーの《聖トラフトの霊》が呪禁持ちかつ高クロックのため、コントロール系のデッキの中ではメインボード戦が取りやすくなっている。また、妨害とクロックを兼ねる《呪文捕らえ》が早期決着に弾みをつける。

・除去が多いためクリーチャー主体のデッキに強く、打ち消しもあるため中途半端なローグデッキに強い。《聖トラフトの霊》を3ターン目に出すべく初手にキープしていることが多く、ハンデスが苦手。また、大きなクリーチャーを擁するデッキは《聖トラフトの霊》が止まってしまうために苦戦を強いられる。

・白青赤3色のコントロールデッキのため、環境に合わせてサイドボードを変更しやすい。

 あらゆるデッキに勝ちたいという人にとってトリコトラフトはよい選択だと言っていいと思いますが、絶対的有利・不利がつかないデッキでもあるため、あらゆるデッキに負けます。引きが噛み合わず負けてしまうことも多少はあるので、負けたときには「ケッ!てめえグッドラックだな」くらいの気持ちで。口に出すと対戦相手の拳で顔面がクラッシュします。


【キープ or マリガン】

・土地1枚、あるいは土地5枚以上
・《謎めいた命令》《電解》などを重ね引きし、3マナ以降から始まりそうな手札

 これらはマリガンします。コントロール系のデッキなのであまりキープ基準を厳しくし過ぎると対応手が少なくなって負けます。
 土地2~3枚あって2ターン目からは確実に動ける、土地4枚で《血清の幻視》などのドロー操作があるくらいのハンドであればキープしましょう。マリガン後はちょっとでも動けるハンドならキープ、土地なしと土地5枚以上、身動きが取れないハンドはダブルマリガンで、それ以降は土地なしでない限り基本的にマリガンはしません。


【トリコトラフトの心構え、小技】

・手札にある《血清の幻視》等のドローは、2ターン目までに打ちましょう。2ターン目に《論理の結び目》《稲妻のらせん》を構える場合も考慮すると1ターン目に打っても構いません。3ターン目には可能な限り《聖トラフトの霊》を設置したいので、その前準備、次いで妨害手段の用意として唱えます。

・4枚目の土地までは意識的に伸ばします。基本的に土地4枚あれば回るデッキなので、5枚目・6枚目は自然にフラッドさせるつもりで。

・《呪文捕らえ》が戦場に出たときの能力は呪文の追放なので、打ち消されない呪文にも対応できます。例:《至高の評決》、《最後のトロール、スラーン》、《魂の洞窟》から唱えたクリーチャーなど
 また、《呪文捕らえ》は打ち消し呪文を捕らえさせると、相手が捕らえられた呪文を有効に使うには除去のタイミングが限られるため相手の行動を縛りやすくなります。

・あくまでもテンポ重視で軽めのコントロールなので、捌き切るのではなくライフを詰めて差し切る気持ちで運用しましょう。火力をどれだけプレイヤーに回すかも重要になります。


【トリコトラフトの有利・不利】

(有利)
ストーム
親和
グリクシスシャドウ
バーン
カウンターカンパニー
感染
青白コントロール

(不利)
エルドラージトロン
バントエルドラージ
白黒エルドラージ
アブザン
ドレッジ
呪禁オーラ
アドグレイス


 クリーチャーを純粋に並べるデッキや一部のクリーチャーに頼る構成になっているデッキには有利がつきます。
 バーンは《論理の結び目》や《謎めいた命令》を取っている分メイン戦は負けることもありますが、サイド後は重い対応手が抜けて最適化され《稲妻のらせん》《呪文嵌め》を採用していることもあり、マッチ全体を見て十分勝てるデッキです。
 青白コントロールには小回りが利く分、大振りになった脇を火力などで刺しに行くことができます。
 
 タイタンシフトやアドグレイスなど、クリーチャーをほとんど戦闘で使わないコンボデッキ相手には、《聖トラフトの霊》で早めに設置できるかどうかで勝負ができるかどうかが決まります。
 
 一方、OGW産エルドラージや《タルモゴイフ》《未練ある魂》などには《聖トラフトの霊》が足止めを食うため、こちらの戦法が通用しません。ハンデスや《ヴェールのリリアナ》を多数採用しているデッキには簡単に《聖トラフトの霊》を処理されてしまいます。特に、エルドラージトロンやバントエルドラージは不利なデッキの中でも苦手です。
 また、全体除去を取るのが難しい構成であり、呪禁オーラは普通に展開されるだけでもメインボード戦はほぼ勝てません。

 《魂の洞窟》や《霊気の薬瓶》から展開されるデッキは除去が追い付かなくなることもあり、そこからサイズを上げて展開してくる人間やマーフォークに対してさほど有利がつきません。


【採用を見送ったカード】

《遍歴の騎士、エルズペス》
 4マナでクロックの増強に貢献し、両方プラス能力であることから奥義に到達しやすく、破壊不能で全体除去から守ってくれる、マルチな活躍をするPWです。メインボードに入ることも。フェアデッキにはめっぽう強い。

《儀礼的拒否》
 親和、ランタンコントロール、《魂の洞窟》非採用型のエルドラージやトロンに青1マナで対処できるキラーカードです。軽さは大事なので、これらが特に多い環境であれば積極的に採用すべきだと思います。先置きの《虚空の杯》X=1に「ごっめーん!待ったー?」と後からやってくるところがかわいい。

《神々の憤怒》
 自軍が壊滅するため積極的には採用されるカードではありませんが、ドレッジや急激な展開を見せるエルフ、シャーマン、ゴブリンなどが多く存在することが予想されれば取ってよいカードだと思います。

《安らかなる眠り》
 墓地利用するデッキを完封したいならこちら。とはいえこちらの墓地もなくなるので、肉を切らせて骨を切る感じ。

《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》
 フェアデッキ絶対許さないPW。フェアデッキ相手に出すとたいてい泡吹いて失神してくれます。《流刑への道》の心配がない場合は「ぎでおんもやるー!」と言って戦闘に参加してくれます。絶対みりあちゃんのほうがかわいい。

《ピア・ナラーとキラン・ナラー》
 フェアデッキ許さない夫妻。親和、BG系、バーンなど様々なマッチでサイドインできる広さがあります。「クロックにブロッカー、火力、《ヴェールのリリアナ》の布告避けもできるんだ!」と得意顔の旦那さん(0/0)の遺影を胸に、奥さん(2/2)が今日も戦っています。

《太陽の勇者、エルズペス》
 対エルドラージ最強PW。強い。冥界に行っていて6マナ払わないといけないのでなかなか出てこない。生成トークン数が多いためそれだけで盤面を返すこともある。

《思考を築く者、ジェイス》
 絶対アド取るマン。全体のパワーを下げられるので、トークン対策にもなる。

《嵐の神、ケラノス》
 引いたり焼いたりするイゼットカラーの神。《否認》が通用しないのがえらい。このデッキに赤のパーマネントは入っていないので、《天界の粛清》も入れられることもなく、脳内では実質無敵。出した時には自分のライフが尽きていることが多いので、BG系やコントロール相手にどうぞ。

《雷口のヘルカイト》
 《未練ある魂》の未練を断ち切るドラゴン。《聖トラフトの霊》が動けなくなったところを助けに来て颯爽と駆け抜ける。《苦花》のフェアリー・トークンにも強いんだぜ!アブザン相手には《嵐の息吹のドラゴン》のほうが強い?あっ、そう…

《黄昏 + 払暁》
 パワー3以上のクリーチャーを破壊して自軍だけ守る全体除去。おまけで墓地に落ちたクロックを回収できる優れものです。相手の盤面のほうが残っているクリーチャーが多いこともしばしば。

《残骸の漂着》
 全体《流刑への道》。「《謎めいた命令》ありますか?」「ありません」で安心して全軍突撃してきたクリーチャーを一網打尽にすると面白い。ほぼ一発芸。

《削剥》
 割りたいエンチャントがないという環境であれば、追加の除去とアーティファクト対策を兼ねる便利な代物です。ランタンコントロールに《神聖の力線》と《罠の橋》を置かれたら《摩耗 + 損耗》を入れなかったことを後悔します。


【主要アーキタイプへのサイドボーディング】

親和
in
2 《石のような静寂》 1 《イゼットの静電術師》 1 《仕組まれた爆薬》
1 《摩耗 + 損耗》 1 《至高の評決》

out
3 《聖トラフトの霊》 3 《論理の結び目》

 《儀礼的拒否》《ピア・ナラーとキラン・ナラー》を採用していないため、《刻まれた勇者》に対処しながら天使や飛行機械を火力に変えて差し切るプランが取れません。コントロールにシフトするべく、地上でアタッカーになりにくい《聖トラフトの霊》はサイドアウトします。

 《石のような静寂》、《至高の評決》のどちらかは初手に持っておきたいカードになります。なければ《血清の幻視》や《電解》を駆使して全力で探しに行きましょう。除去多め、軽めの手札でキープするのがベターです。余裕があれば《血染めの月》ケアで平地を優先的に確保してください。

 基本的には捌いたあとに《呪文捕らえ》や《天界の列柱》で決めるゲームか大きくなった《刻まれた勇者》や蛾にやられるゲームになります。《ルーンの光輪》を入れている方は《刻まれた勇者》を指定すると少し安心感があります。

予想される相手のサイドカード:《ギラプールの霊気格子》《刻まれた勇者》《墓掘りの檻》《呪文貫き》《沈黙》《思考囲い》


ストーム
in
2 《大祖始の遺産》 2 《軽蔑的な一撃》 2 《払拭》 1 《否認》
1 《仕組まれた爆薬》 1 《イゼットの静電術師》 1 《天界の粛清》
1 《摩耗 + 損耗》

out
1 《聖トラフトの霊》 2 《流刑への道》 1《稲妻のらせん》 2 《論理の結び目》
2 《電解》 3 《謎めいた命令》

 比較的有利なマッチアップです。《ゴブリンの電術師》や《遵法長、バラル》を《稲妻》《稲妻のらせん》《流刑への道》で除去しながら呪文のコスト軽減を妨げ、大振りになった相手を仕留めます。《聖トラフトの霊》を設置しても問題ないときには早めに設置してしまいます。それ以外は《論理の結び目》を構えながらのほうがいいでしょう。《謎めいた命令》をたくさん引くだけで負けます。

 サイド後は大振りになる《電解》《謎めいた命令》をサイドアウトします。また、マストカウンターが《けちな贈り物》と《炎の中の過去》なので、墓地を消費し、場合によっては土地から大量にマナを必要とする《論理の結び目》と入れ替えます。
 《仕組まれた爆薬》《イゼットの静電術師》はサイド後の《巣穴からの総出》から出るゴブリン・トークン対策、《天界の粛清》《摩耗 + 損耗》は《血染めの月》対策です。《血染めの月》はできるだけ壊したいので《摩耗 + 損耗》も入れています。最近は《血染めの月》が入っていない型も存在するので、気配を感じないときは過剰サイドをやめて《論理の結び目》を戻したり追加の《ヴェンディリオン三人衆》を取ったりしたほうが選択としてよいでしょう。
 
 《稲妻》はタップアウト時でも構いませんが、基本的に除去を打つタイミングはコンボスタート時です。除去に対応できなければ消費するマナが増えますし、除去に対応すればコンボに必要な青マナが失われます。それでも決められてしまうこともあります。引きの噛み合いに左右されやすいので、相手のプランを探りながら、サイドカードを集めつつ素早く殴りきりましょう。できるだけ基本土地を持ってくることは忘れずに。

予想される相手のサイドカード:《払拭》《血染めの月》《巣穴からの総出》《稲妻》


グリクシスシャドウ
in
(先攻)
1 《ヴェンディリオン三人衆》2 《大祖始の遺産》 1 《天界の粛清》
1 《仕組まれた爆薬》 1 《至高の評決》
(後攻)
2 《大祖始の遺産》 1 《天界の粛清》 1 《仕組まれた爆薬》
1 《至高の評決》 1 《否認》

out
(先攻)
3 《聖トラフトの霊》 2 《稲妻》 1 《稲妻のらせん》
(後攻)
3 《聖トラフトの霊》 2 《稲妻》 1 《電解》

 メインボードでも十分戦える相手です。相手は《死の影》のためにライフを減らしてくるので、《流刑への道》を囮にして《稲妻》などの本体火力プランも頭に入れておくとよいと思います。地上で止まる可能性のある《聖トラフトの霊》はサイド後に枚数を減らしましょう。

 サイド後は《大祖始の遺産》で墓地を掃除しながら、飛行クロックで殴り勝つプランがいいと思います。グリクシスシャドウ相手は、特に《呪文捕らえ》が除去されにくい、とても太いクロックになります。《ヴェンディリオン三人衆》はサイド後に入ると考えられる《集団的蛮行》《最後の望み、リリアナ》で落とされるので、枚数を調整しましょう。先攻であれば、先出しでリリアナ対策になるので増やしてよいと思います。相手のサイド後は《ヴェールのリリアナ》、《若き紅蓮術士》など軸をずらすプランがあります。《電解》はグリクシスシャドウのクリーチャーの対処には不向きですが、これらのサイドプランに手札を失うことなく対応できるので、減らすにしても1枚くらいにとどめるのがよいでしょう。

 捌くか削りきるかの判断が重要なゲームになります。面倒な方は《ルーンの光輪》を入れて《死の影》を指定すると、2体くらい並んだ《死の影》がひなたぼっこを始めます。

予想される相手のサイドボード:《ヴェールのリリアナ》《最後の望み、リリアナ》《集団的蛮行》《頑固な否認》《若き紅蓮術士》《外科的摘出》


エルドラージトロン
in
2 《石のような静寂》 2 《軽蔑的な一撃》 1 《否認》 1 《至高の評決》
1 《摩耗 + 損耗》

out
1 《聖トラフトの霊》 4 《稲妻》 2 《呪文嵌め》

 とても不利なマッチアップです。捌き切れずに負けることがほとんどです。効果が薄く《虚空の杯》X=1で使えなくなる《稲妻》《呪文嵌め》はサイドアウトしましょう。

 とにかく《石のような静寂》を置くことが必須です。相手の動きを止めて《軽蔑的な一撃》で着地させない、《謎めいた命令》でタップさせて殴りきるなどの工夫が必要です。《儀礼的拒否》もあると嬉しいですが、最近のレシピは《魂の洞窟》を2枚取っているので打ち消し呪文の信用性が低いです。《ウギンの聖域》を1枚程度取っているので、中盤以降に《探検の地図》を切られると、ありったけの夢をかき集め捜し物として探された《絶え間ない飢餓、ウラモグ》に土地を食され、《約束された終末、エムラクール》に精神を乗っ取られます。

 連勝中でマッチアップして「止まるんじゃねぇぞ…」と言ったところで、たいてい連勝も心臓もストップします。どうしても勝ちたいという方は、サイドに《黄昏 + 払暁》《太陽の勇者、エルズペス》を入れておくと比較的《聖トラフトの霊》ビートプランを見やすくなります。


予想される相手のサイドボード:《約束された終末、エムラクール》《荒廃を招くもの》《大祖始の遺産》


緑黒トロン
in
2《石のような静寂》 2 《軽蔑的な一撃》 1 《否認》 1 《摩耗 + 損耗》
1 《ヴェンディリオン三人衆》
out
4《呪文捕らえ》 2 《電解》 1 《稲妻のらせん》

 中速以降のデッキを徹底的に踏み潰すべく、緑トロンに手札破壊を加えた緑黒トロンがメタゲームに帰ってきました。フェアデッキ涙目。わずかに不利ですが、他のフェアデッキに比べるとまだしっかり戦える印象があります。《石のような静寂》を置いて抑えながら、《聖トラフトの霊》や《瞬唱の魔道士》で速やかに走りきりましょう。2マナ域に《森の占術》に加えて《集団的蛮行》を取っているため、《呪文嵌め》を抜きたくても抜けません。3マナ2/3瞬速以上の仕事をしなさそうな《呪文捕らえ》は抜きましょう。

予想される相手のサイドボード:《難題の予見者》《スラーグ牙》《思考囲い》《外科的摘出》《自然の要求》《原基の印章》


バーン
in
2 《払拭》 1 《否認》 1 《ヴェンディリオン三人衆》

out
2 《電解》 2 《謎めいた命令》

 メインからも十分に戦える相手です。《稲妻のらせん》《呪文嵌め》などバーン相手のキラーカードに加え《瞬唱の魔道士》による呪文の使いまわし、《聖トラフトの霊》による高クロック設置の速さなどバーンと十分に差し切り勝負ができます。《電解》を引いた分負けます。
 サイド後は非クリーチャー打ち消しに加え、早めに盤面に設置できる《ヴェンディリオン三人衆》も加えます。《ピア・ナラーとキラン・ナラー》を採用している場合は《大歓楽の幻霊》に引っかからずブロッカーを展開できるため、そちらを優先しましょう。《ヴェンディリオン三人衆》はタップアウト中に出す、《呪文捕らえ》は手札が切れかけている時の火力を捕らえるとライフを高く保ちつつ戦えます。

予想される相手のサイドボード:《大祖始の遺産》《跳ね返す掌》《火山の流弾》《コーの火歩き》《溶鉄の雨》


ドレッジ
in
2 《大祖始の遺産》 1 《イゼットの静電術師》 1 《天界の粛清》 1 《否認》

out
3 《論理の結び目》 1 《稲妻》 1 《ヴェンディリオン三人衆》

 クリーチャーが途切れず出てくるため、不利なマッチアップです。勝ち手段としては《聖トラフトの霊》着地から《謎めいた命令》を使ってライフレースを逆転するくらいしかありません。サイド後は《大祖始の遺産》を構えながらのプレイになると思いますが、捌き切るのはほぼ不可能であるため、《謎めいた命令》や《イゼットの静電術師》を駆使して殴り抜ける必要があります。《信仰無き物あさり》や《安堵の再会》に《否認》や《呪文嵌め》を合わせると動きが少しゆっくりになります。

 ドレッジやリビングエンドなど墓地依存度が非常に高いデッキが多いようであれば、《安らかなる眠り》を入れることをお勧めします。余談ですが、リビングエンド相手に《神々の憤怒》はほとんど効果がありません。

予想される相手のサイドボード:《集団的蛮行》《突然の衰微》《自然の要求》《虚空の力線》


タイタンシフト
in
2 《軽蔑的な一撃》1 《ヴェンディリオン三人衆》 1 《否認》

out
4 《流刑への道》

 序盤に《聖トラフトの霊》を安定させられるかが勝負の鍵になります。ここが上手く行かないと手数が足りず《原始のタイタン》《風景の変容》が通るか、《溶鉄の尖峰、ヴァラクート》が普通に山設置噴火で負けてしまいます。

 サイド後は《ヴェンディリオン三人衆》で前方を検閲しつつ《聖トラフトの霊》とともに殴るプランが最良。初手は打ち消しよりもクロック優先です。《強情なベイロス》《最後のトロール、スラーン》は《呪文捕らえ》で、《ガイアの復讐者》はブロックで相打ちするなど、各種対応していきましょう。

予想される相手のサイドボード:《スラーグ牙》《強情なベイロス》《ガイアの復讐者》《魔女封じの宝珠》


アブザン
in
(先攻)
2 《大祖始の遺産》 1 《天界の粛清》 1 《イゼットの静電術師》
1 《仕組まれた爆薬》
(後攻)
2 《大祖始の遺産》 1 《天界の粛清》 1 《イゼットの静電術師》
1 《仕組まれた爆薬》 1 《否認》

out
(先攻)
3 《聖トラフトの霊》 1 《稲妻》 1 《電解》
(後攻)
3 《聖トラフトの霊》 1 《稲妻》2 《電解》

 アブザンは地上のクリーチャー、PW、《未練ある魂》、ミシュラランドなど多種多様な攻めをしてくるデッキです。特に、《タルモゴイフ》《未練ある魂》の苦手なカードに加えて《不屈の追跡者》《漁る軟泥》などアドバンテージや妨害にも優れており、かなり苦戦を強いられるデッキです。

 自分のリストだとサイド後も相性があまり改善されません。《ヴェールのリリアナ》が対処できなくならないように気をつけながら、コントロールして勝つようにしましょう。アブザンやジャンドに勝ちたい、という方はサイドに《太陽の勇者、エルズペス》《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》などのPWや《嵐の神、ケラノス》《ピア・ナラーとキラン・ナラー》などを入れましょう。墓地対策も有効な相手です。《安らかなる眠り》を入れる場合は、《瞬唱の魔道士》を減らしておきましょう。

予想される相手のサイドボード:《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》《集団的蛮行》《大爆発の魔道士》《外科的摘出》


【終わりに】

 トリコトラフトは、「モダンで打ち消しを使いたい」「非クリーチャー呪文をたくさんプレイしたい」というプレイヤーにはぴったりのデッキです。クロックパーミッションで自分のやりたいことを押し通せる強さがあるデッキなので、「ずっと受け身じゃやだ」という人にもおすすめできます。《聖トラフトの霊》のおかげでぎりぎりのゲームを刺し切れたときの快感は代えがたいものです。
 サイド後のキープ基準はある程度やれる相手には緩めに、苦手なデッキとアンフェアなデッキには若干きつめに、です。試行錯誤しながらモダン環境を勝ち抜いていきましょう!

 お気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、元BIGs・人見将亮さんの「みっくすはかく語りき」というコラムのパクリで作りました。申し訳ありません。この記事は、ほとんど練習していないモダンプレイヤーが書いたものなので、実際、参考にできるところは非常に少ないと思います。人見さんの練習量と情報量に裏打ちされた記事は、多くのモダンプレイヤーの参考書であり、バイブルでした。また、ご本人が書いてくださることを心待ちにして、筆を置きたいと思います。記事を書くのがつらかったので、次回作はおそらくありません。(笑)



 ではまた、縁側でお茶する日まで。

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